日米比較・謝罪に対する感覚の違い

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過剰に謝る日本人・めったに謝らないアメリカ人

https://pixabay.com/en/sorry-excuse-me-wood-229978/

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「ごめんね」「すみません」「申し訳ございません」。深刻な謝罪の場面でなくても、日本語であれば頻繁に耳にする言葉ですよね。使う人、場面、ニュアンスによっては、相手に真剣に詫びる気持ちというよりも、単なる口癖のひとつになっていることもあります。また、その場の会話をまるく収めるためだけに使用されることもありますね。

日本で接客業についていた時にあった接客八大用語なるものにもあった「申し訳ございません」のフレーズ。朝礼時にスタッフが並んで唱和し、45度の最敬礼とともに繰り出される謝罪の”練習”風景。アメリカ人が見たら、一体どんな反応を示すのでしょうね?

一方アメリカ人は日本人のようにしょっちゅう謝るのか?誰に聞いてもきっと答えは同じ、NOです。自分の非を認めること=責任を取って対処することですので、めったなことではI’m sorryの一言が口に出されることはありません。

またI’m sorryと謝罪する際には、なぜ自分がそのような言動をとったのか、何が原因でそのような事態を招いたのか、何に対して謝罪をしているのかということを主張するのが普通です。

日本人の感覚のまま実際そのような場面に出くわすと、なかなか謝らないことに対する苛立ち、時には「謝っているというより、それって言い訳じゃないの?」と思えるほどの自己主張にイラッとすることがあるのは否めないところでもあります。

I’m sorry以外の表現で伝える「ゴメンね」の気持ち

https://pixabay.com/en/girl-headache-pain-sadness-504315/

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アメリカ人にとって、非常に重たい意味をもつI’m sorry。では、そこまでシリアスなものではなく、カジュアルに「ゴメンね」「すみません」「失礼しました」を伝えるにはどんな表現があるのかを見てみましょう。

・Sorry about ~
よく耳にするのはsorry about that. thatですでに起こっている事実、そのシチュエーションを表しています。軽い気持ちの「ごめんね」だけではなく、店員と客という間柄などでもよく使われるフレーズです。

・Sorry for ~
何に対しての謝罪なのかを表すフレーズが続きます。例としてSorry for inconvenience.「ご不便をおかけします」、Sorry for interrupting.「邪魔してごめんなさい」、Sorry for being late.「遅れてごめんね」など。

・I didn’t mean to ~
若干言い訳を含んでいますが、「そんなつもりじゃなかった」という表現。わざとじゃないんだという気持ちを伝える時に使用します。I didn’t mean to hurt your feeling.で「あなたのことを傷つけるつもりじゃなかったんだよ」という意味になります。

・Excuse me.
日本人の口癖「すみません」にあたる表現です。ちょっと断りをいれる時、相手の関心を引きたい時、軽く「ごめんね」の気持ちを表す時など様々な場面で使用します。ちなみに自分が複数人と一緒にいて同じ表現をする時は、Excuse usと複数型に変化しますよ。

謝罪の言葉に対する返事の仕方

https://pixabay.com/en/hands-inches-fingers-ok-722452/

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では次に、謝罪の言葉を受けたときの返事はどのようなものがあるのかを見てみましょう。はじめに謝罪に対して何も返さないのは失礼にあたります。また日本語の感覚で「ごめんなさいね」に対して「いえいえ」=no, noと返してしまうと、謝罪そのものを拒絶していると受け取られかねませんのでご注意くださいね。

一般的な表現としてはNo problem./ That’s all right./ It’s OK./Don’t worry about it.が主流。よほど深刻な事態に対する謝罪でなければ、サラッと答えるのが普通です。

最後に

謝罪に対する感覚や対応は、日本とアメリカとで大きな文化的背景の違いを感じる代表的な例だと言えます。余談ですがアメリカ人の謝罪に対する態度には、私自身戸惑ったり、イラッとしたりすることも度々です。

国民性やカルチャーを踏まえたうえでのコミュニケーション。どちらの国のスタイルが良い悪いのは言えませんが、様々なやり方があるのだなと知っておくに越したことはなさそうですね。