日本と全然違う!アメリカの医療事情

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医療保険後進国アメリカ

日本ではお馴染みの国民健康保険。万が一医療機関のお世話になった際、市町村や国からの補助、毎月納めている保険料を財源としてその医療費の約7割を負担してくれるありがたい制度です。
一方アメリカを見てみると、2013年にオバマ大統領が打ち出したAffordable Care Act(ACA)、通称オバマケアによって「国民皆保険制度」がスタートしたばかり。議会での法案通過を共和党が阻止しようとした結果、アメリカ中の政府期間が閉鎖されるという国をあげてのすったもんだがあったことは記憶に新しいですね。

アメリカ滞在中の医療保険

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永住者であれば個人、または勤務先の企業を通して何かしらの医療保険に加入していることが一般的でしょう。また非移民ビザ保持者でアメリカで生活している人は、そのビザを取得する条件のひとつとして医療保険の加入が義務づけられています。

ちなみに旅行でアメリカを訪れている観光客、あるいは90日間以内のビザ不所持での滞在者の方々にお勧めなのは、万が一の場合を考えて海外旅行保険に加入しておくこと。ネットや空港から申し込みが可能なタイプの保険もありますし、お持ちのクレジットカードが海外旅行保険自動付帯というラッキーなパターンも。海外旅行保険加入は自己責任ですので、必ず日本を出発前に確認することをお勧めします。

アメリカ滞在中に医療機関にかかる場合

http://pixabay.com/en/ambulance-emergency-vehicle-medical-641455/

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急を要する場合でも勝手に病院に飛び込んではいけません。まずは契約している海外旅行保険会社、あるいは提携クレジットカード会社の専用窓口と連絡を取り状況を説明、その後対応可能な病院を紹介してもらうという手順を踏む必要があります。またその際には、可能な限りキャッシュレス対応の病院を紹介してもらいましょう。

受診後は薬を貰うために薬局へ。処方箋を薬局に提出する前に、保険会社に送付用のコピーを取っておくことを忘れずに(病院でお願いしましょう)。薬代は一旦建て替えることになりますので、薬に添付されているバーコード付レシートは必ず保管しておいてくださいね。

その後は保険金請求書に必要事項を記入のうえ、上記の処方箋コピー、薬代を証明するバーコード付レシート、その他支払いが生じたレシートとともに契約している保険会社に書類を送付します。念には念を入れる方は、郵送前に書類内容を写真に撮っておく、あるいはトラッキングサービス付で相手に送付するという方法がお勧めです。

高額なアメリカの医療費&処方薬

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マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー作品SiCKO「シッコ」をご覧になった方からご存知ですよね。アメリカでは大手術でなく、ちょっとした診察と施術の受診だとしても、数千万、時には数億円の請求書が送付されてくることが特別ではありません。

医療保険に加入していた場合は大半が保険会社によって負担されますが、ドキュメンタリー作品のように保険会社が支払いを拒絶した場合などには高額の医療費のために自己破産に陥る国民が多いのも事実です。

またアメリカでは、加入している保険会社によって受診できる病院が指定されています。たとえ評判が悪い病院だとしてもその保険に加入している限りはそこで我慢する必要があり、また処方薬にしても指定の処方箋薬局でないと受け取ることができないことがあるという何とも不便なシステムになっています。

最後に

アメリカ旅行中あるいは滞在中に医療機関にかかることになるかどうかは、誰にもわからないもの。いざという時に無保険だった場合、観光客だからという理由で高額医療費が控除されるわけではありませんし、診察自体を拒否されることもあり得るのがアメリカです。
ちなみに救急車が呼ばれた場合、乗車するとそこから治療費が発生するため緊急時であっても「乗車を希望するか否か」の確認が取られることもあるくらいです。

何か起こってからでは、金銭的な問題で太刀打ちできない事態になることもあるアメリカの医療事情。自分だけは大丈夫という訳ではないことを心得ておきたいものです。